【観ました】バーバリアン怪奇映画特殊音響効果製作所

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低予算ホラー映画の音響スタジオに雇われたギルデロイ。

異国の地で言葉も通じない。外出を一切する事なく

仕事漬けの日々に少しずつ疲弊し、精神が磨耗し、

現実と映画の世界の境目を失っていく・・・といった感じの話。

 

人体をズタズタにする、髪を引きちぎる、

人を水の中に沈めて溺れさせる、といった残虐なシーンが

次々と出て来るけれど、終始映像はこちら側には見えなくて、

野菜を巧みに操って音を入れる技師達しか見えない。

グロいシーンを受け手の想像に完全に委ねた演出が良かった。

 

最後は文字通り気が触れてしまったところで終わるのですが、

精神が崩壊したのがいつからだったのかが全く読めないのが逆に面白い。

 

自分自身が映画に出演しているのを見た時か?

スタジオに来るために乗った飛行機が存在しないと言われた時か?

母からの手紙が急にグロい内容に変わった時か?

なんて事を考えてると、そもそもギルデロイは本当に録音技師で

イタリアで仕事をしていたのか?ってとこまで遡れてしまう。

 

音を録るために潰れた野菜をやたら官能的に映したり、

女優が叫び声を上げ続ける様子を延々と引いていくことで表現したり、

画の見せ方も幅広くて良かった。

 

人には非常にオススメしにくい作品ではありますが、

クローネンバーグやデヴィッド・リンチが好きなら楽しめるのでは?な作品でした。

ジャック・タチ - プレイタイム

傑作。

 

まず衝撃を受けたのが斬新なカメラワーク。

他の映画では当たり前の顔や手元等のズームが一切無く、

ぐっと引いた絵の中で老若男女、様々な人物が常に動き回る。

3秒に一度は小ネタが発生するし、それが最後まで続いていく。

 

監督直々に一人ずつ指示を受けたエキストラ達は

時に主役以上に独特で面白い行動を見せるので

次第に誰が主役なのか分からなくなるw

ウォーリーを探せ!」を実写化するとこうなるんだろうなー。

 

もう一つ、劇中に出て来るパリの街並みは全てセットらしい。

あまりにも壮大なので言われてもピンと来ないけれど驚愕。

 

ストーリーは二部構成になっていて、

前半はひたすらミニマルに進むものの

終盤に向けて物語はスピードを増し、熱量を上げていく。

 

ラストの早朝のシーンがとても印象的で、

ageHaの帰り道の橋渡る時の感覚と全く同じというか

ワイワイ騒いだ後の余韻に浸るようで心地が良い。

 

日曜の午後にぼんやり眺めていたくなる映画でした。

 

TOKYO IDLE FESTIVAL 2016 Day2


最近生活の中心にポケモンが鎮座しているので
休日になると「何処でポケモン捕まえようかな」と考えがち。

 

今日は最近好きになったBiSHと、
先日下北沢で観たPassCodeとベルハーがライブするってことで
ふらりとお台場のTOKYO IDLE FESTIVALへ。

 

すみません、アイドルのことナメてました。

 

思い返せばアイドルのライブってほとんど観たことなくて
楽曲もクラブとかでたまに聴くかな・・・ってレベルの
自分の中では「興味なし」に括られるくらい未開拓のジャンルで。

 

だから「歌って踊れる笑顔の可愛い女の子達」が
目の前に登場することに全然慣れていない自分が居て、
一撃で「あっ、あっ、好きです〜〜〜〜〜」って気持ちになってしまった。
アイドル凄い。そりゃ握手会行くよ。

 

結局途中暑さでノックアウトされてしまったので
BiSH以外の目当てだったグループは観れなかったものの、
フェスの醍醐味「たまたま聴いた人達がぶっ刺さる」現象が続々と発動。

 

PASSPO☆とかアップアップガールズ(仮)とか
名前だけは聞いたことある人達はもちろん、
平成琴姫とかフィロソフィーのダンス(個人的ベストアクト)とか
ここじゃないと絶対に出会えなかった音楽に出会えたので
めっちゃ大満足だし、ほんと来てよかった。死ぬ程暑かったけど。

 

肝心のBiSH、いきなり一番大好きな「星が瞬く夜に」で始まったので
感動のあまり涙がサーーーッと出たのですが、まさか6連発だとはwww
あの人達はああいうライブが普通なのでしょうか。。

 

次は勇気を出して握手会とやらに繰り出してみるか・・・?

 

そんな感じ。おしまい。

 

GLAY HAPPY SWING 20th Anniversary SPECIAL LIVE ~We♥Happy Swing~ Vol.2

行って来ました。ファンクラブ限定ライブ。
とにかく多幸感に溢れてて、ザ・祝祭!って感じで最高でしたー。
何と言ってもCynical、Lovers change fighters,cool辺りの
めっちゃ好きな曲が聴けたのでもうそれだけで満足です。
YOU MAY DREAMとストロベリーシェイクも嬉しかったなー。
あとMUSIC LIFEはやはり何度聴いても泣ける。
前回の残酷な天使のテーゼのようなカバー枠を期待してたけど今回は無し。
楽しみにしてたんだけどなー。

 

重大なトピックスとしてはやはりTERUの発言でしょうか。
本当にベネチアでライブを開催してしまうのか・・・。
このおじさん達って何だかんだで有言実行してしまうし、
TERUも言ってたけどあと10年あるから本当にやりそうな気もする。
頑張って40万貯金しないと。。。

 

北海道のG級グルメも美味しかった!(プルコギ丼しか食えてないけど)
本当はメンバープロデュースのカクテルとか
食べたいものは色々あったものの列が長すぎて断念。
AFTER PARTYも行きたかったのですが明日は仕事のため泣く泣く帰宅。


とは言え個人的には大満足!
次のツアーがいつなのかは分かりませんが楽しみです!
これからもよろしくお願いします!な感じ。

 

1.HAPPY SWING
2.TIME
3.neverland
4.ストロベリーシェイク
5.Scoop
6.Ruby’s Blanket
7.運命論
8.MUSIC LIFE
9.HIT THE WORLD CHART!
10.LOVE SLAVE
11.LEVEL DEVIL
12.YOU MAY DREAM
13.Lovers change fighters,cool
14.ACID HEAD
15.週末のBaby talk
16.Lock on you
17.RainbirD
18.Little Lovebirds
19.疾走れ! ミライ
20.BLEEZE
21.デストピア
22.アイ
23.1988
24.Cynical
25.微熱Ⓐgirlサマー
26.彼女はゾンビ

 

27.超音速デスティニー
28.彼女の"Modern…"

 

 

 

 

 

シン・ゴジラ鑑賞

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圧巻。
ギャレス・エドワーズが制作した通称「レジェゴジ」を観た時に
日本の特撮、日本のゴジラはこれに勝てるのだろうか・・・と
軽く絶望したものですが、全然気にすることなかった。
日本にしか作れないゴジラがしっかりと立ち上がっていました。

 

現実対虚構。

 

実際に日本にゴジラが現れたら誰が何をしてどう動くのか。
そんな「んなアホな」というテーマに対して、
1人のヒーローを立て、そいつの行動をメインに据えるような方式ではなく
日本政府、自衛隊、一般人、研究者等々
全ての登場人物に均等にスポットを当てて
日本全体でゴジラに立ち向かっていく構成が素晴らしい。

 

防災服姿の総理大臣や崩壊していく家屋、波に易々と押し流される車列、
瓦礫の山、避難所の住民達の様子は震災を経た日本人に対して
圧倒的で強烈なリアリティを叩き付けてくる。

 

ゴジラの造形・動きもこれまで見たことの無いもので凄く良い。
子供の頃、ゴジラを観た時に感じた「何かもうひたすら恐ろしい」
としか言いようのない不気味で、でもカッコいいものになっていた。
どこ見てるか分からない目、口の開き方、背中からのビームとか
これまでガチガチに固まってた感もある「ゴジラはこうあるべき」に対して
あまりにも大胆で鮮やかなアレンジが加えてあったところが良い。

 

巨神兵東京に現わるのメイキングで自らのことを「絶滅危惧種」と例えていた
特撮畑の偉大なる天才達の意地と誇りを感じさせる最高の作品です。

 

庵野秀明が56年掛けて作ったゴジラ
とりあえずIMAXのデカい画面で観ましょう。