冥王星の彼方まで辿り着けなかった話

 

初めてTHA BLUE HERBに出会ったのは中学生の時。

SOUL'd OUTやRIP SLYMEKICK THE CAN CREWを聴いただけでHIPHOPを知り尽くした気になっていた何とも微笑ましい少年でした。そんな時レビューサイトやWikipediaYouTubeを巡って辿り着いた曲が「未来は俺等の手の中」。

当時の僕はあの曲の言葉と音に、「こんな音楽が存在していたのか!!」と文字通り唖然とするしかなかった。それから少しずつ少しずつ曲を知り、CDを買い、いつか必ずライブを見るんだと心に決めておりました。

 

それから数年後、その日がやって来た。

2012年12月28日。場所は渋谷のclub asia。

しかもこの日はO.N.Oと大好きなテクノアーティスト、A.Mochiも出演。12月28日と言うと世間では仕事納めの日。恐らく働いていたらここには来ることが出来なかったはず。ほんと無職で良かったな。。。

 

24時からA.Mochiさんがスタート。相変わらずの重厚どっしりテクノ。続いてO.N.OのMachinelive、音圧完璧過ぎ。もうビッシビシのバッキバキでぶっ飛ばされました。

そしてフロアもばっちり温まった26時過ぎ。遂にTHA BLUE HERBの登場。

 

歌った曲はこちら。(順番違ってます、抜けあります)

BOSSIZM

AME NI MO MAKEZ

あの夜だけが

北風 (WIND FOR WIN)

ウルトラC

S.S.B

Still Standing In The Bog

Smile With Tears

THE WAY HOPE GOES

この夜だけは

STILL RAINING, STILL WINNING

WE CAN...

EVERYDAY NEW DAWN

SATURDAY NIGHT, SUNDAY MORNING & AFTERNOON

THA NORTH FACE

RIGHT ON

未来は俺等の手の中

 

初めて体験したTBHのライブ。とにかくBOSSの煽り方が尋常じゃなかった。場所と日時をこれでもかと歌い、CDとは全然違うトラックを使ったり。

既に記憶から薄れている部分も正直ある。だけどあの時間、あの場所でしか見ることの出来ないTBHのライブを見たって事は忘れないと思う。

北風、ウルトラC未来は俺等の手の中、THE WAY HOPE GOESを聴けたのは本当に嬉しかったです。でもあの夜だけがとこの夜だけはのアレンジはちょっと納得いかなかった。(ポップ過ぎやしませんか)

 

けれどタイトルにも書いた通り、TBHと同じ高さには全然辿り着けなかったと思う。

知らない曲が幾つもあったし、あの人達の熱量に圧倒されっぱなしだった。だからライブを見ることは出来たけど心の底から楽しむことが出来たかというと怪しい。BOSSの言葉を借りればもっともっとぶっ飛べるはず。

 

来年も全国でライブをするそうなので、今度は大きな会場で見たいですね(フジロックとかRSRで)