ジャック・タチ - プレイタイム
傑作。
まず衝撃を受けたのが斬新なカメラワーク。
他の映画では当たり前の顔や手元等のズームが一切無く、
ぐっと引いた絵の中で老若男女、様々な人物が常に動き回る。
3秒に一度は小ネタが発生するし、それが最後まで続いていく。
監督直々に一人ずつ指示を受けたエキストラ達は
時に主役以上に独特で面白い行動を見せるので
次第に誰が主役なのか分からなくなるw
「ウォーリーを探せ!」を実写化するとこうなるんだろうなー。
もう一つ、劇中に出て来るパリの街並みは全てセットらしい。
あまりにも壮大なので言われてもピンと来ないけれど驚愕。
ストーリーは二部構成になっていて、
前半はひたすらミニマルに進むものの
終盤に向けて物語はスピードを増し、熱量を上げていく。
ラストの早朝のシーンがとても印象的で、
ageHaの帰り道の橋渡る時の感覚と全く同じというか
ワイワイ騒いだ後の余韻に浸るようで心地が良い。
日曜の午後にぼんやり眺めていたくなる映画でした。