【観ました】ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

ようやく。

 

フォースを扱うめっちゃ強いヒーローが存在しない、というかめっちゃ遠い何処かにいるって設定だけでこうも楽しめるとはなー!「反乱軍はデス・スターの設計図を盗みました」っていう都合のいい前置きを2時間ごっそり楽しめる作品に仕上げたギャレス・エドワーズの仕事っぷりの素晴らしさ。

 

前半の個人的な見どころはドニー・イェンの殺陣に尽きるのですが、「棒wwwSWの世界なのに武器が棒www」なんて思ってた人にもあの説得力のある動きは刺さってるといいなー。ベイズとのやり取りも微笑ましかったし。前半はキャラの紹介をしながらゆるゆると進んでいくのですが、設計図奪還へ向けて動き始めた時から物語は凄まじい熱量を持ってラストに向かって突き進みます。

 

「俺達は汚い仕事ばかりやってきた」と言ってジンの元に集った無名の兵士達。キャシアン含めて華が無い所がもう最高に泣ける。いわゆる「無敵のヒーロー」が居てしまうとそいつにしかスポットライトが当たらないんだけど、本当はたくさんの何でもない人達の犠牲と活躍で成り立ってるわけで。そしてあのデス・スターの設計図を奪った功労者達なのに、その後のエピソードに誰一人登場しないって所からうっすら想像してたんだけどそれぞれのキャラのあまりにもあっけない死に様が更に泣ける。そうそう、人間なんてすぐに死んじゃうのだ。その捉え方はシン・ゴジラとかにも通じる所があるんじゃねーかとも思ったり。

 

スター・デストロイヤーが徐々に光に照らされて現れたりマッスル・ドッキングしたり、ベイダー卿が雑魚兵士をなぎ倒していくシーンとか他にもぐっと来るポイントは山ほどあったし、あと当時の未公開シーンを使ったと言われてるラストのアレ、失礼だけど心臓止まりました。これまでのシリーズ観てない人も、予備知識無しで全然楽しめる作品ですし、冬休みのお供に是非。