【映画】座頭市観ました

勝新太郎の劇場版座頭市を観た。そもそも何故時代劇なんぞを観ようと思ったのか、それは大好きなHIPHOPアーティスト、THA BLUE HERBの曲の中に劇中の台詞がサンプリングされているということを知り興味を持ったからである。

 

サンプリング元になった台詞は2つあって、1つは討幕を企て追われる身となった人物が発したものと、新たに賭場を仕切ることになったヤクザが発したもの。この2人の誰にも媚びずに己の腕だけで生き延び、天下を獲るという覚悟が日本の極北、北海道の地から東京のヒップホップシーンに対して宣戦布告したTHA BLUE HERBと重なるし、ILL-BOSSTINOがサンプリングしたのも頷ける。

 

普段時代劇は全く観ないため、漢汁がじっとりとにじみ出ている空気感や独特の言葉遣い、座頭市の無敵っぷりをこれでもかと見せ付ける殺陣など全ての要素がとても20年以上前の作品とは思えないほど新鮮に映ったし面白かった。普段は洋画しか観ないので、たまには邦画を観ても良いなと思えた作品でした。