#1 金沢行きました 後編

前編はこちら

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2日目はいよいよ21世紀美術館へ向かいます。道中で面白い神社を発見。

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なんと一部が煉瓦造りなのだ。

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他にもモダンな造りの建築物が多くて歩いてるだけでも楽しい。

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着弾

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まずは深澤直人監修の「工芸とデザインの境目」展。職人がひとつひとつ時間を掛けて仕上げていた器や作業道具等々の「工芸品」と、使いやすくてリーズナブルで、かつ短期間で大量生産が可能な大衆向けの「プロダクトデザイン」。それぞれの傑作を対比させる事で、物を切る、人を乗せる、足先を守るといった同じ目的に対して、異なるアプローチで答えを出したそれぞれの美しさを感じさせる内容(だったはず)ただの鍋も美術館に展示すれば傑作に見えるってのが何気に面白かった。

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もう一つは東京で見逃していたトーマス・ルフの写真展。写真撮影OKとの事だったのでバシバシ撮影しましたが、あの展示空間で見た巨大な写真が持つ圧倒的なパワーとインパクトには敵うわけがなく。「撮る→レタッチ→現像」の手法にこだわらずに自由な発想で最終的に写真っつー形に落とし込むアイデアがとても良かった。

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免許証に使うような証明写真も驚愕の高解像度を保ったまま2m近く引き伸ばされると圧倒的な無言の圧力を持って不気味に迫ってくる。

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デカい写真は強い。

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近くで見ると笑えるほどガビガビの写真なのにある程度離れるとなんかそれっぽく見えちゃう不思議。(作品名もJPGだったはず)写真と画像の境目とは何ぞやと考えさせられる作品。

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エロ画像を重ねまくって加工してるらしい。目を凝らしたけどよく分からん。

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例のプールです

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今回見た2つの展示会よりも面白かったのが金沢市の小中学生の制作物約9000点が一挙に展示されているパワフルな空間に遭遇できたこと。こんな感じで会場いっぱいに様々な作品が展示されていた。紙粘土で作る謎のお面とか、ぶつ切りにした木のブロックをボンドや釘を駆使して作り上げるモンスターとか、自分も子供の時に取り組んだ題材があったりして懐かしかった。

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ドラッグディーラー

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ウソはバレる。中3でこのセンス、最高にヤバくないですか。

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それぞれ違う中学校なのにこのアプローチ。スタンド使い同士は惹かれ合う。

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この画が会場で一番ハイクオリティだったと思う。10歳以上年下が描いたとは思えん。

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上手い下手とか関係なくて、どの作品も「私はこれが作りたいんだ!そして自分がOKって言ってんだからこれでOK!」っていうピュアな情熱がすごく感じられたし、仕事でグラフィックデザインやってる事もあって余計そのパワーに打ちのめされてしまった。普段から自由にモノを作ってるようでいて、実は何かにがんじがらめになってる中で作ってるだけってのを痛感しました。

 

魚市場で鮪丼。美味。

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拝啓 佐藤可士和様、金沢でも貼られてますよ。

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そして魔の都へ。

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深掘りすればもっと色んな楽しい場所があるんでしょうけど今回はこんな感じ。十分楽しめたしほとんどの場所が駅から徒歩で向かえるので、ストップ・アンド・ゴーを繰り返すバスに揺られる必要が無くてとても楽でした。次回は金沢の街中で見つけた趣のあるタイポグラフィ達を紹介したいと思います。